公務員から民間への転職は難しい?後悔しないため知っておくべきこと

【30代】公務員からの転職

公務員から民間企業へ転職しようとしている30代のあなたへ。いまの働き方を変えたいと思っても、以下のように悩むことはありませんか。

「公務員から民間への転職は難しいのか」
「どんな職業ならば転職できるのか」
「転職しても後悔するのではないか」

この記事では、民間へ転職しようとしているあなたへ向けて、民間に転職するメリットやデメリット、向いている職業などについて徹底解説します。約20年間、地方公務員として働いていた経歴を持つわたしが、民間に転職した同僚の体験談も交えて書いています。

公務員から民間への転職は、人生の一大決心。ましてや30代ともなると、不安になるのは当然です。この記事を読めば、自分が民間に向いているかが分かり、次の目標に向かって行動を起こせるようになります。ぜひワクワクしながら読み進めてくださいね。

公務員から民間企業へ転職するメリットは

公務員から民間企業へ転職するメリットには、以下のようなものがあります。順番に見ていきましょう。

  • 自分がやりたい仕事に就ける
  • 実力が評価されやすくなる
  • キャリアアップの可能性が高まる
  • 無駄な仕事がない

自分がやりたい仕事に就ける

民間へ転職すると、自分がやりたい仕事に就けるようになります。公務員のように、まったく畑違いの部署に飛ばされることがないからです。公務員はいわば「何でも屋」。福祉や教育、税金から土木関係まで幅広い業務がありますよね。あなたも予期しない部署に異動させられ、モチベーションが下がった経験もあるでしょう。

しかし民間ならば、異動してもその企業の商品・サービスに、何らかのかたちでかか関わることができます。たとえば企画・開発をしたり、営業で売り込んだりするという具合に、いろいろな面からアプローチすることになるのです。やりたい仕事ができれば、モチベーションもアップしますよね。

実力が評価されやすくなる

民間は、年功序列ではありません。実力や実績が評価される競争社会です。そのため、一部の古い体制を維持する会社を除き、働かない人や成果を出さない人が出世するようなことはありません。この記事を読んでいるあなたは、きっと上昇志向が高い人のはず。自分より働いていない先輩や上司を見て、おもしろくないと感じたこともあるでしょう。

民間は、よくも悪くも「実力主義」。あなたが成果を出したぶんだけ、企業は認めてくれるようになります。

キャリアアップの可能性が高まる

民間に勤めると、キャリアアップの可能性が高まります。専門的にその業種に就くことで、さまざまな専門知識を吸収できるからです。たとえばIT関連企業に就職した場合は、IT機器や、それをとりまく社会情勢について詳しくなるでしょう。数年おきの異動がある公務員は、どうしても知識が広く浅くなりがち。「どうせ異動するから」で片づけてしまうこともありますよね。

また、民間では副業を認めているところも多いため、自分のやりたい仕事にチャレンジしてキャリアを高めたり、その道に転職したりできます。どちらにしても専門的な知識を身につけている「個人」は強いといえますね。

無駄な仕事がない

利益を追求する民間には、無駄な仕事がありません。利益に結びつかない仕事をしていたら、損失につながるからです。そのため、重箱の隅を楊枝でほじくるように、1つの事務的な文章に永遠と時間をかけるようなことはしません。ある程度は担当者の裁量で、効率性や生産性を優先して処理されます。

煩雑な事務手続きに時間がとられ、本来の仕事や大事な仕事に手が回らなくなるのは考えもの。民間に転職し、自分のやりたい仕事に打ち込めれば、きっとモチベーションも高まるはずです。

公務員から民間企業へ転職するデメリットは?

次に、公務員から民間企業へ転職するデメリットを見ていきましょう。主なデメリットには、以下のようなものがあります。

  • 安定した立場がなくなる
  • 社会的信用が低くなる
  • 給料が下がる可能性がある
  • 福利厚生のレベルが下がる可能性がある
  • 家族から反対されやすい

安定した立場がなくなる

民間へ転職することで、公務員の安定した立場がなくなります。企業の業績が悪化すると、給料が下がったり、最悪の場合リストラになったりするる可能性があるからです。公務員は、たとえ自然災害があったり、新型コロナウイルスのような未知の感染症が広まったりしても、それによって不利益をこうむることはありませんよね。終身雇用が保証されているため、将来の見通しをたてて人生設計できるのです。

公務員は若いうちから大きく稼ぐことはできませんが、長く勤めるほど給料もあがります。景気にも業績にも左右されない公務員は、まさに絶対安定の職業。手放すのは一大決心といえるでしょう。

社会的信用が低くなる

公務員を辞めると、社会的信用が低くなります。国や自治体の職員という肩書きがなくなり、収入の保証もなくなるからです。そのためローンやクレジットカードも、すぐには審査が通らなくなる可能性が高くなります。ゴールドカードやプラチナカードなどの高いランクはなおさらでしょう。

また公務員の「真面目」「優秀」「誠実」といったイメージも手放すことになります。このような印象は、お見合いなど初対面の場で重宝しますから、手放すにはなかなか惜しい肩書きといえます。

給料が下がる可能性がある

民間に転職すると、給料が下がる可能性があります。なぜなら民間の給料は、景気や業績に左右されるからです。公務員も多少の変動はありますが、民間のように大幅に下がったり、ボーナスがカットされたりすることはないですよね。

民間は実力や成果が評価される世界ですから、転職することでこれまで以上に稼げる人もいるでしょう。自分で起業し、月収7桁を突破したなどという声をインターネットネットで見かけることもあります。しかし大きく稼げる人は一握り。インターネットネットの情報にあこがれを抱いている人もいるかもしれませんが、現実は難しいことも理解しておきましょう。

福利厚生のレベルが下がる可能性がある

民間は、公務員ほど福利厚生に恵まれていない場合があります。公務員の福利厚生には、年次有給休暇などの各種休暇、通勤手当や住宅手当、人間ドック費用などの補助、医療保険、年金、各種祝金など、さまざまなものがありますよね。あなたの周りでも、最近は育児休暇を取得する男性が増えているのを感じているのではないでしょうか。

ちなみに年次有給休暇の平均取得日数を比べてみると、令和3年度は国15. 5日、都道府県13. 0日、指定都市14. 2日、市区町村11. 5日、民間10. 3日となっています(令和3年度地方公共団体の勤務条件等に関する調査結果より)。公務員のほうが福利厚生を利用しやすい環境にいるのがわかりますね。

家族から反対されやすい

公務員からの転職は、家族から反対される可能性があります。前述したように公務員は給料がカットされたり、リストラされたりする心配もなく、退職まで一生安泰だからです。採用されれば一生食べていくのに困りません。

民間への転職は、安定を手放すことになります。家族がいる場合は「なぜ辞めるのか」と猛反対される可能性が高いでしょう。強引に進めようとすると、理解が得られず、関係が悪化する恐れがあります。

公務員からの転職にはメリットだけでなく、さまざまなデメリットが予想されます。両者を比較し、それでもメリットのほうが大きいと判断した場合には、行動に移してみる価値がありそうです。

公務員から転職するのにおすすめの職業

それでは公務員から転職するのにおすすめの職業をみていきましょう。公務員で身につけたスキルや知識を生かせる職業には、以下のようなものがあります。

  • コンサルタント
  • 不動産業
  • 介護職
  • 営業職・事務職

コンサルタント

コンサルタントとは、企業や官公庁などから依頼を受け、今後の方向性に対するアドバイスを行う専門家です。自治体でもいろいろな計画をコンサル会社に委託して、作ってもらったり、分析してもらったりしていますよね。もしコンサル会社が行政関係の知識を必要としている場合、あなたの知識・経験は貴重な財産となり得ます。

以前、わたしの後輩に「まちづくり」に携わっている職員がいました。単調な事務仕事は不得意でしたが、行政を相手にするコンサル会社に転職したことで、いまは公務員時代の経歴を売りに、いきいきと働いています。

不動産業

土木・建設部門で、用地関係を担当していた公務員は、不動産業への転職が有利になるでしょう。権利関係の許認可や用地買収、登記事務などの知識があり、地域の不動産業者ともかかわってきた経験があるからです。

以前、わたしの先輩に土木関係の部署で用地交渉や登記事務に携わっていた職員がいました。先輩は公務員として実務経験を積みながら「不動産鑑定士」の資格を取得。不動産関連の会社に転職し、公務員の経験も活かして活躍されています。

介護職

福祉部門で、高齢者福祉や障害者福祉に携わった公務員は、介護関係の業種への転職が有利になるでしょう。行政の立場から、さまざまな相談に乗ったり、サポートしてきたりした経験があるからです。現場と行政とのパイプ役として、頼られる存在になるでしょう。

なお、社会福祉士や介護福祉士、ホームヘルパーなどの資格を取得しておけば、採用時も有利になります。少子高齢化でこれからも高いニーズが期待される業種。直接人とかかわり、悩みに寄り添う仕事ですから、大きなやりがいも得られるでしょう。

営業職・事務職

営業職や事務職は、これといった専門知識やスキルがない公務員にとっても転職しやすい仕事です。これまで身につけてきたコミュニケーション能力や事務処理能力を強みとしてアピールできるからです。

さまざまな市民からの要求や課題に対し、責任感をもって誠実に対応してきた経験をアピールすれば、きっと面接でも評価を得られるでしょう。官公庁を相手としている企業ならば、内部事情に精通している人間として、貴重な戦力になれるはずです。

公務員から転職して、成功する人の特徴

ここで公務員から転職して、成功する人の特徴を見てみましょう。成功する人には、以下のような特徴があります。

  • 安定よりも自分の成長を優先する人
  • 利益を追求したい人
  • 転職後の理想像や目的をイメージできている人

安定よりも自分の成長を優先する人

公務員の安定した立場よりも、自分の成長を優先する人は、転職が成功しやすいでしょう。民間は市場のニーズに合わせ、常に変化していく環境にあるからです。ITなどの成長産業や革新的な企業では、新しいことに取り組むチャレンジ精神が求められます。

変化に富んだ環境は、自身の成長を促してくれる絶好の場。スキルや成果に応じた評価を求める人は、やりがいを得られたり、モチベーションを高められたりするでしょう。

利益を追求したい人

「競合他社との競争に勝ち抜いて、利益をあげたい」「成果を給料に反映してほしい」というモチベーションの高い人は、転職が成功しやすいでしょう。利益を追求しない平凡な公務員を続けるよりも、いきいきとした毎日を送れるかもしれません。

失敗すれば損失につながってしまう環境は、リスクが高いぶん、刺激的でもあります。成果に応じた給料が支払われる環境は、競争性があるぶん、モチベーションもあがります。利益を追い求めたいという向上心にあふれた人は、転職先でさらなる活躍ができるでしょう。

転職後の理想像や目的をイメージできている人

転職後の理想像や目的をイメージできている人は、転職が成功しやすいでしょう。目指すべきゴールや価値観、優先順位がはっきりしていれば、面接でも堂々とアピールできます。転職後もゴールに向かって、軌道修正しながら突き進むのみ。成果を出すスピードも早いでしょう。

「こういった職業に転職して、自分らしく働きたい」「将来的に独立して働きたいから、こういったスキルを身につけたい」という具体的な目標や行動がイメージできるならば、転職は理想の未来へとつながる足掛かりになるでしょう。

公務員から転職して失敗・後悔する人の特徴

次に、公務員から転職して失敗・後悔する人の特徴を見てみましょう。具体的にはこのような人には、以下のような特徴があります。

  • 転職理由や目的が不明確な人
  • 今後の人生設計ができていない人

転職理由や目的が不明確な人

転職理由や目的が不明確な人は、転職することで失敗したり、後悔したりする可能性があります。運よく転職できたとしても、モチベーションがあがらず、その後も転職を繰り返す恐れがあるからです。

「何となく、いまの仕事が合わない」という理由で転職を考えている場合は、まずその原因を考えてみましょう。場合によっては、部署を異動したり、人間関係を変えたりすることで解決することがあります。30代になって辞めた場合は、年齢的にもう公務員試験を受けられない可能性がありますよね。まずは、現在の状況を変えることで解決できないか考えてみましょう。

今後の人生設計ができていない人

今後の人生設計ができていない人は、転職することで失敗したり、後悔したりする可能性があります。若いうちや独身の場合は、退職後まで見通したライフプランなど想像もつかないかもしれません。しかし、このまま公務員を続けたほうが貯蓄でき、退職金や年金で充実した第2の人生を送れる可能性もあるからです。

今後、結婚して家庭を持つ予定はあるのか。それとも自分の夢を追い求めるのか。退職後も引き続き働くのか。働く場合は、自分で新たな道を切り開くのか。今後のライフプランから逆算し、最適な道を選ぶようにしましょう。

公務員から民間企業へ転職するときに聞かれる主な質問

転職活動で聞かれる主な質問には、次の2つがあります。

  • なぜ公務員を辞めたのか
  • 即戦力になれるか

それぞれどのような意図があるのか見ていきましょう。

なぜ公務員を辞めたのか

公務員を辞めた人に抱く疑問。それは「安定した公務員をなぜ辞めたのか」ということです。あなたもきっと企業側の人間であればだったら思うのではないでしょうか。「公務員を辞めるなんて、何か問題がある人なのではないだろうか」「またすぐ辞めてしまうのではないか」と。

特に30代で転職する場合は、前述のようなマイナスのイメージを持たれがち。そのため、たとえ「やりがいを感じられなかった」という理由での転職だとしても、それをストレートに伝えるのはNGです。これまでの経験をアピールしつつ「さらにやりがいを感じられる仕事をしたかった」という前向きな動機にシフトしましょう。企業側は、あなたを採用することで得られるメリットを求めているのです。

即戦力になれるか

中途採用の人間に求められるのは「即戦力」です。そのため利益を追求してこなかった公務員は、民間出身者に比べて不利になりがち。どうせ採用するのならば、すぐに利益をもたらしてくれる民間経験者にお願いしたいからです。

そのため、転職活動では「自分が何をやりたいのか」というポイントも大事ですが「自分には何ができるのか」ということも念頭において行動しましょう。アピールできる点があれば、たとえ公務員であっても差別化できます。これまでの経験を活かせる仕事を探したり、アピールできそうな資格を取得したりして、企業側に自分を採用するメリットを訴えましょう。

公務員から転職するために転職エージェントを活用しよう

ここまで読んで「公務員から転職してみようかな」と思ったあなたへ。無料でサポートしてくれる強力な助っ人がいたら、お願いしてみたいと思いませんか。おすすめの転職エージェントも紹介します。

転職エージェントとは

転職エージェントとは、求職者と企業の間に立って転職活動をサポートしてくれる事業者のこと。「キャリアコンサルタント」や「キャリアアドバイザー」と呼ばれる専門家が所属しており、一人ひとりのニーズに沿ったサポートをしてくれます。公務員のなかには、民間の就職活動をしたことのない人もいるでしょうから、心強い存在ですよね。

ちなみに転職サイトとの大きな違いは、応募から内定に至るまで企業とのやり取りを転職エージェントが代行してくれる点です。また応募書類や面接のアドバイスもしてくれます。転職エージェントは、企業から紹介料を受け取ることで収入を得ているため、利用料も無料。使わない手はありませんね。

種類メリットデメリット
転職エージェント・専門家から求人情報を得られる。
・専門家のアドバイスを受けられる。
・専門家が企業とのやりとりを代行してくれる。
・担当者の経験に左右される可能性がある。
転職サイト・自分のペースで求人を探せる。・1人で探す必要がある。

公務員におすすめの転職エージェント

公務員専用の転職エージェントはありませんが、求人数や実績が豊富なものには、次の2つがあります。

いずれも業界最大級の求人数とエージェント数を誇り、公務員からの転職にも対応しています。相談すれば、あなたの経験やスキルを活かせる求人を紹介してくれるでしょう。無料で登録・利用できますので、公務員からの転職を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ:公務員から転職する前に知っておきたいことを解説しました

公務員からの転職は勇気がいる決断です。一度手放したら、二度と同じような安定は手に入らないかもしれません。しかしリスクも十分に考慮したうえで行動するのならば、それは「無謀な行動」ではなく「価値ある挑戦」となるでしょう。

「公務員」「30代」というキーワードで求められる企業のニーズを把握し、そこに自分の経験や強み、価値観をマッチングさせられれば、理想の転職へと近づくはずです。転職エージェントの力も借りながら、ぜひ新たな人生の一歩を踏み出してくださいね。

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